2026-06 · Designer & Developer
提案資料テーマ (Slidev)
受託案件の提案資料・会社紹介に共通で使う Slidev テーマを実装。cover は cream × wordmark × CSS aurora、section はフルブリードの orange 画像 + flame と砂目テクスチャで「ブランドの世界観のまま提案できる」状態にした。
なぜ Slidev 化したか
Flarely は提案資料の枚数が多い。受託の見積もりから法人研修、社内向け説明まで、すべて 1 枚 1 枚 PowerPoint で作っていたら時間がいくらあっても足りない。
しかも、提案資料が ブランドの世界観から外れた瞬間に、サイトで作った印象が薄まる。サイトと提案資料を分断したくなかったので、Markdown ベースの Slidev に共通テーマを作る方針にした。
repos/slidev-theme-flarely/で初版を実装cover.vue/section.vue/default.vue/end.vueの 4 レイアウトexample.mdに 7 枚のデモを用意して、見た目をその場で検証できる状態に
Cover レイアウト
参考にしたのは IXYAS のカンパニーデックの cover。cream #F7F4EE 背景 + wordmark + タイトルを主軸に、左下に Last Modified、右下に CSS の radial-gradient で warm orange のオーロラブロブを置いた。

シェーダで動かす案も検討したが、PDF export 時に再現性が落ちる懸念から、CSS の radial-gradient + 画像 1 枚に統合する形に落ち着いた。@paper-design/shaders(PolyForm Shield ライセンス・商用 OK)も試したが、WebGL grain-gradient → CSS → SVG feTurbulence → 画像、と段階的に降りる構成にした。components/GrainGradient.vue は将来再利用するかもしれないので未使用残置。
Section レイアウト
章扉として使う Section は フルブリードの orange 画像 1 枚(1920×1080 / 3.9MB) にした。

- 火種のテクスチャ + 砂目(grain)を画像側に焼き込み
- 白タイトル + ラベル(“Why” / “What” / “How” 等の章メタ)
- 文字組みは Futura Bold + 余白多め
CSS で再現するより、画像 1 枚に焼き込んだ方が章扉としての存在感が出る。「ここで章が変わる」と読み手に感じさせるのは、視覚的な強度がすべて。
試行錯誤の階段
実装の途中で残した実験ログ:
@paper-design/shadersで WebGL grain-gradient — 動きはきれいだが PDF export で破綻- CSS radial-gradient — Cover にはちょうど良い軽さ
- SVG feTurbulence ノイズ — Section の砂目には強度不足
- 画像 1 枚に焼き込む — Section の最終解。再現性 100%
「動かしたいか、刷り込みたいか」で技術選択が分かれる、というのが学び。Cover は動かしたい(=CSS)、Section は刷り込みたい(=画像)。
サイトとの接続
Slidev テーマで使うフォントは Futura + Noto Sans JP、カラーは graphite + warm orange + cream。サイトと完全に同じトークンで組んでいる。提案資料を開いた瞬間に「これは Flarely だ」と分かる状態を作るのが目的。
副産物として、Flamey マスコットをそのまま章扉や本文中の挿絵に置けるので、Slidev → サイト → 名刺の間でビジュアル要素が完全に再利用できる構造になった。ブランドシステムを 1 個作っておくと、その後の制作物が全部速くなる、という今回の主題がここでもそのまま効いている。